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マイクロスコープ(手術用顕微鏡)がもたらす新しい治療基準

■ Micro Dintistry : 視野の拡大による歯科治療の精度の向上

 現代の医療では視野を拡大するのが当然のように行われています。 脳外科は言うにおよばず, 眼科や耳鼻科では手術用実体顕微鏡の使用において既に30年以上の歴史があります。 その様な状況の中で最も精密さが要求される歯科では1990年代にようやく実用に供されるようになりました。 しかしながら,やはり日本ではまだほとんど普及していないのが実状です。 その理由として健康保険制度では視野拡大の概念について考慮すらされておりませんし, 大学の正規・卒後教育のメニューにもありません。 ですから裸眼による治療品質が相応であるとされ, また,視野拡大による精度の向上が医療政策のコストに折り合わないためと考えられます。

 当院では歯科用の手術用顕微鏡(マイクロスコープ)を用いて診断, 歯周病の手術,歯内治療(歯の神経や根の治療),補綴(歯の冠や詰め物の製作)を行っております。 自由診療においては全ての分野に最大限に応用し,現実的な成果をあげております。 特に歯内治療においてはアメリカの大学院における専門医教育では修得が必須の義務として教育されている技術の一つですが, 日本では未だ正規の教育課程にすら上がっていないと言うのが現状です。 臨床研究による治療成績について,どちらのメソッドが科学的に良好な結果を得ているか, ここで述べるまでもない問題でしょう。 もし,行政・教育上の理由で利益を逸しているとお考えならば, こういったことはその最たる問題の一つであると申し上げます。

 2004年において日本全国での納入実績が延べ500台くらいということですから,現時点においては, 一般開業医において充分にトレーニングを積んだ歯科医師を見つけることは困難です。

【Micro scope 手術用実体顕微鏡】 Micro scope 歯科手術用実体顕微鏡 ZEISS OPMI® pico with MORA Interface.ZEISS OPMI® pico with MORA Interface.
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■ Micro Endodontics : 歯内療法

 日本国内で平均的な歯内療法(歯の神経や根の治療)はまったくの手探りにより行われるのが一般的です。 その際に痛みが伴ったり,何回も,場合によっては数ヶ月以上に渡って何十回も 薬剤交換のための短い通院を繰り返してたりすることが多いようです。 さらにそのような治療の予後の予測(prognosis)は決して優秀であるとはいえず, 処置後10年を待たずして再治療や抜歯の憂き目を見ることも珍しいことではありません。

 マイクロ・エンドドンティクス(顕微鏡による特殊な歯内療法)行った場合は, 1回〜3回のアポイントでほぼ無痛で行うことが可能ですし,1ヶ月以上の治療期間がかかることは非常に稀です。 根管の薬剤を数回以上も交換するという処置はほとんど行われません。 最大の恩恵は従来型の治療と比較すれば, 『指先の感覚と勘に頼ったラフでクラシックな技術』が, マイクロ(顕微鏡)の応用によって 『非常に明るい照明の下で完全に目視可能な状況での精密でモダンな技術』へと 飛躍的な技術革新を遂げたことです。 そしてそれは,治療の永続性が期待できる予後の予測(prognosis)をもたらします。

【マイクロ・エンドドンティクスの治療例・デジタルX線写真: 小延裕之】 マイクロ・エンドドンティクスのデンタルX写真: 小延裕之

■ 治療精度の向上がもたらしたもの

 当院では,いわゆる 『少し刺激的な歯科医院特有の香り』がしない ことに気づかれる方が多いです。 その理由として日常的な歯科の薬品として広く日本国内で歯内療法に一般的に使用されている フェノール・ホル マリン系の薬剤を一切,在庫および使用をしていないためです。 これは先進諸国では当然の事なのですが, 未だにほとんどの日本の歯科医院においては"FC" や"CC"と呼ばれる歯内療法(歯の神経の治療)の薬剤を使うところが非常に多いのです。 それは例の歯科医院の匂いとして連想する例の刺激のある,あの『ツンとした香りのもと』です。 そういった過去の薬剤に替えて,より生体に優しい薬剤である水酸化カルシウム系のものを使用します。 基本的に生体毒性が少なく,経時的に消失するものとして知られており, 歯内療法には先進国ではごく標準的に用いられている薬剤です。 もちろん日本の薬事法でも承認されております。 この様な事が可能になる理由は,桁違いに高精度の治療が可能となり, 防腐性の強いフェノール・ホルマリン系の揮発ガスによる盲目的な消毒作用に頼る必然性が全く不要になったためです。

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■ デジタルX線写真がもたらすもの

【レントゲンはPCで供覧します】 デジタルX線のディスプレー

 歯科治療に欠かせない診断材料としてレントゲンがあります。 当院ではこのレントゲンの造影装置にデジタル化されたものを用いてレントゲン写真をして提供しております。 そんな訳でフィルムではなくディスプレーで画像診断を行います。 この装置により患者さんが直接受ける最大のメリットは, レントゲン写真1枚あたりの被爆線量が少なて済むという事実です。 銀塩のレントゲンフィルムと比較して1/4以下(平均で1/8)の照射で済みますので, 同じ写真を4枚撮影して同等の被爆線量だと言う事です。 さらに,ただでさえ小さな歯のレントゲン写真を十分に拡大して細部まで詳細に診断する事が可能となります。 くわえて,保存性が良いということです。 銀塩写真のレントゲン写真は法定年限を過ぎれば破棄されるのがほとんどですが, デジタル化されたレントゲン写真は複数のバックアップがなされ, 当院ではデータ棄却年限はありません。

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